人生100年時代と言われるほど日本人の寿命は延び、仕事を引退した後も、自由に使える時間が多く残されています。

そして豊かな老後を過ごすためには、ある程度お金が必要になりますね。

では、具体的に、老後にはどのくらいお金が必要となるのでしょうか。

また、そのお金をどのように準備したら良いのでしょうか。今回は、60歳代の方が効率よくお金を増やすことができる資産運用の方法をご紹介します。

2024年から開始する新しいNISAについても解説します。

1. 老後に必要な貯金額

まずは、老後に必要なお金をチェックしていきます。

具体的に、老後の生活にいくら貯金が必要になるのかという金額は、人によって異なります。毎月使っている支出額を参考にしながら、老後に必要となるお金を計算してみましょう。

例えば、夫婦2人で毎月30万円のお金を使っているとします。

65歳の退職時に退職金が1500万円もらえ、年金収入が毎月夫婦2人で15万円ある場合、その後20年間の老後の生活で必要となる大体の金額は、以下の通り計算することができます。

<支出>
30万円×12ヶ月×20年間=7200万円

<収入>
退職金1500万円+年金15万円×12ヶ月×20年間=5100万円

<必要な貯金額>
7200万円-5100万円=2100万円

少し前に「老後2000万円問題」が話題となりましたが、実際に計算してみると、老後のための貯金額として2000万円くらい必要となるケースが多いでしょう。

老後に旅行に行ったり趣味を楽しみたい場合は、さらにお金がかかる可能性もあります。

また、年金額が毎月15万円もらえない場合や、退職金が少ない場合は、さらに貯金を貯めておく必要がありますね。

自分たちの家計をみながら、必要な貯金額を計算してみましょう。