65歳以上の「家族形態」で最も多いスタイルは?

同調査より、65歳以上の者のいる世帯の世帯構造の年次推移を見てみましょう。

2022年時点の65歳以上の高齢者がいる世帯のうち、ひとり世帯(単独世帯)の割合は31.8%。およそ3世帯のうち1世帯を「おひとりさま」世帯が占めているとわかりました。

1986年時点では約45%を「三世代世帯」が占めていましたが、2022年には「三世代世帯」は7.1%まで減少。

一方、おひとりさま世帯は増加傾向にあり、2022年には31.8%と、1986年の13.1%から約3倍に迫る勢いで増えています。

現役世代の未婚率も上昇している状況を鑑みると、今後さらに老後をおひとりさまで過ごす人が増えていくと考えられます。

65歳以上のシニア世帯の所得状況とは

次に、増加傾向にある高齢者世帯の所得はどのくらいあるのでしょうか。

今回は世帯主の年齢階級別に、世帯人員1人あたりの平均所得金額を確認していきます。

70歳以上が最低… 年齢階級別「1人あたり平均所得金額」

1世帯あたりの平均所得金額をみると「50〜59歳」が742万1000円で最も高く、次いで「40〜49歳」、「30〜39歳」と続きます。

一方、世帯人員1人あたり平均所得金額をみると「50〜59歳」が291万9000円で最も高く、最も低いのは「70歳以上」の194万6000円となっています。

定年を迎え、セカンドライフを送るシニア世代の収入の柱は「公的年金」。それでは、所得に占める年金の割合はどれほどなのでしょうか。