2. 2年目以降に年末調整で住宅ローン控除の申告を忘れてしまった場合の対処法
2年目以降に年末調整で住宅ローン控除の申告をするのを忘れてしまった場合にはどうすれば良いのでしょうか。
その際の対応方法は2つあります。
ひとつずつ紹介していきましょう。
2.1 勤務先で再度年末調整をしてもらう
ひとつめの方法は勤務先に依頼して再度年末調整をしてもらうことです。
一般的には12月頃に源泉徴収票が配布される会社が多いと思いますが、源泉徴収票が配布されたあとでも法的には翌年の1月末までは年末調整の修正をしてもらうことができます。
しかし年末調整をやり直すとなると手間がかかるので、勤務先によっては対応してもらえないこともあります。
まずは年末調整のやり直しが可能かどうかを勤務先に問い合わせてみましょう。
ただし1月末を過ぎてしまうと年末調整をやり直すことができないので注意が必要です。
対応してもらえる場合には、前述した「年末調整のための(特定増改築等)住宅借入金等特別控除証明書兼給与所得者の(特定増改築等)住宅借入金等特別控除申告書」と「住宅取得資金に係る借入金の年末残高証明書」をそろえて勤務先に提出します。
2.2 自分で確定申告を行う
勤務先で年末調整をやり直してもらうことができない場合には、初年度と同じように自分で税務署に行って確定申告を行います。
確定申告に必要な書類は、前年の給与所得の源泉徴収票と住宅ローンの年末残高証明書です。
初年度と比べると必要書類が少ないので、それほど手間はかかりません。
もし申告方法がわからなければ、税務署に問い合わせてみましょう。
3. 年末調整を忘れてしまっても住宅ローン控除は受けられる
住宅ローン控除はマイホームを購入した人が受けることができる税法上の特典です。
たとえ年末調整で申告するのを忘れてしまっても、住宅ローン控除を受けるための方法はあります。
ただし余計な手間がかかってしまうので、確実に申告できるようにしておきたいものです。
住宅ローン控除は金額も大きいので、このメリットを最大限活用するために1年に1度の機会を忘れることがないようにしましょう。
参考資料
亀田 融