1.1 60歳代の貯蓄分布
- ~100万円未満:8万88世帯(6.99%)
- 100万円~:4万2726世帯(3.73%)
- 200万円~:3万4326世帯(3.00%)
- 300万円~:2万9066世帯(2.54%)
- 400万円~:3万284世帯(2.64%)
- 500万円~:3万2533世帯(2.84%)
- 600万円~:3万732世帯(2.68%)
- 700万円~:3万3043世帯(2.88%)
- 800万円~:3万8922世帯(3.40%)
- 900万円~:2万5797世帯(2.25%)
- 1000万円~:7万107世帯(6.12%)
- 1200万円~:5万4300世帯(4.74%)
- 1400万円~:3万9877世帯(3.48%)
- 1600万円~:3万9816世帯(3.48%)
- 1800万円~:4万4619世帯(3.89%)
- 2000万円~:9万6900世帯(8.46%)
- 2500万円~:8万930世帯(7.06%)
- 3000万円~:13万4127世帯(11.71%)
- 4000万円~:20万7478世帯(18.11%)
貯蓄4000万円以上の世帯割合は全体の18.1%となっており、約5世帯に1世帯が貯蓄4000万円以上を保有していることがわかります。
貯蓄2000万円以上に世帯割合を広げると、全体の45.4%を占める結果となっており、約半数の世帯が老後までに資金準備をしっかりと行えているのがみてとれます。
その一方で、貯蓄額が2000万円の半分である1000万円以下の世帯割合は、全体の44.3%となっており、こちらも約半数となっています。
上記から、老後を迎える60歳代において、現代では「貯蓄が十分にできている世帯」と「貯蓄ができていない世帯」とで二極化傾向にあるとうかがえます。
2. セカンドライフを考える前に知っておきたい老後の「収入と支出」
前章では、シニア世代の貯蓄実態として「貯蓄格差」が広がっていることがわかりました。
貯蓄が全くない世帯でも、毎月の支出を収入だけで補えていれば、問題なくセカンドライフを送れるでしょう。
では、老後の平均的な収入と支出はどのようになっているのでしょうか。
本章では、老後の「収入事情」と「支出事情」について詳しく解説していきます。
老後のリアルな収支事情を理解したうえで、今一度セカンドライフを迎えるまでに何を準備すべきかを考えられると良いでしょう。