50歳代世帯が老後に向けて今すぐやるべきこととは?
50歳代。現役を引退し、年金暮らしが始まるまで6年~15年ほどしかありません。
しかし、どう工夫しても貯蓄が難しいという世帯もあるでしょう。
貯蓄以外にも老後に向けてやるべきことはあります。ここでは2つご紹介しますので、試してみてください。
①老後の収入見込額をチェックする
一般的に、老後は年金収入を中心に生活することになります。
しかし、将来どれくらい年金を受け取ることができるのか、把握できていない人は少なくありません。
現役世代の方は年金額を確定できませんが、現時点における年金記録にもとづく「年金見込額」は「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」で確認できます。
老後、終身で受給できる大切な収入源となりますので、年に1度など定期的に確認してみると良いでしょう。
ご参考までに、厚生労働省年金局が公表している「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、現在のシニア世代の平均年金月額は以下のとおりです。
- 国民年金:5万6368円
- 厚生年金:14万3965円
ただし、どちらも個人差があるものです。とくに厚生年金は現役時代の年収や年金加入期間が年金額に大きく影響しますので、早いタイミングで見込額を確認しておきましょう。
②生活のダウンサイジングを始める
老後は、収入が現役時代の半分、あるいは3分の1など大きくダウンしてしまう世帯が多いと考えられます。
収入が減る分、支出も減らしていく必要があるでしょう。
しかし、老後を迎えて一気に生活水準を落とすのは簡単ではありません。
無理し過ぎないペースで老後に向けて少しずつダウンサイジングに取り組んでいきたいものです。
自分軸で理想の老後生活をとことん考えよう!
いかがでしょうか。生きていくうえで切っても切り離せない「お金」。
将来に対して不安が尽きない現状でも、今から出来るヒントが見えてきたのではないでしょうか。
理想のライフスタイルには個人差がありますので、「自分軸」でとことん考えてみるのが大切です。
途中で変わることを恐れずに、ぜひ自分と向き合う「時間」と大切に将来を少しでも安心して迎えられるよう、一歩踏み出してみませんか?
参考資料
- 一般財団法人労務行政研究所「東証プライム上場企業の2023年年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果|知るぽると」
笹村 夏来