2023年も残すところあと少しとなりました。
この時期になるとそろそろ気になるのが「冬のボーナス」という方は多いのではないでしょうか。
最近の物価上昇を踏まえると、「ボーナス」は私たちの生活に大きな意味を持つでしょう。
2023年10月4日、一般財団法人労務行政研究所が発表した「東証プライム上場企業の2023年年末一時金(賞与・ボーナス)の妥結水準調査」によると、2023年冬のボーナスの妥結額は、産業全体で80万28円となっています。
あくまで妥結額であり、実績額とは異なりますが、例年妥結額と実績額の差はさほど大きくならないため、おおむね産業全体としてはこの水準が支給されるとの見通しです。
老後(セカンドライフ)が現実味を帯びてくる50歳代、今のうちに資金確保を目指す世帯も多いでしょう。
今回はいまの50歳代のリアルな懐事情について覗いてみましょう。
50歳代世帯の平均貯蓄額は1253万円、中央値は350万円
金融広報中央委員会の「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 令和4年調査結果」によると、50歳代の金融資産保有額の平均は1253万円、中央値は350万円です。
あわせて各年代の金融資産保有額の平均値・中央値を見てみましょう。
※本記事で確認する金融資産保有額には、預貯金以外に株式や投資信託、保険商品などの金融資産を含みます。
【20歳代~70歳代】二人以上世帯の貯蓄額(平均・中央値)
- 20歳代:平均:214万円・中央値44万円
- 30歳代:平均:526万円・中央値200万円
- 40歳代:平均:825万円・中央値250万円
- 50歳代:平均:1253万円・中央値350万円
- 60歳代:平均:1819万円・中央値700万円
- 70歳代:平均:1905万円・中央値800万円
※金融資産非保有世帯も含む
金融資産保有額の平均が1000万円の大台を超えるのは50歳代以降です。
ただし、中央値は350万円。
貯蓄額が多い世帯により平均値が引き上げられているものの、実態としては1000万円に満たない世帯が多いことが分かります。
ではより詳しい50歳代の金融資産保有額の内訳も見てみましょう。