子どもが小学生の頃になると「クラスの賢い子は何が違うのか」「どうしたら賢い子に近づけるか」と考える方も少なくありません。子どもの学力は多くの親にとって気になる問題です。
とはいえ、塾に通っていない限り小学生の間は我が子の学力がどの程度なのか、または学校内での順位がどのくらいかは全く分かりません。テストの点数を見て「クラス内でこのくらいかな」と推察する程度です。
こうした状況が変わるのは中学に進学以降になります。定期テストや実力テストが行われ、子どもの学校内での学力レベルがハッキリと分かるようになります。
今回は小学校入学から中学校入学までの6年間に学力差はどの辺りで差がつき、賢い子は何が違うのか、そして親ができることを考えていきます。
1. 「差」は小学1年生からつきはじめる!学力差が出るのは思いのほか早い
子ども間の能力で低年齢からはっきり差が出るものの筆頭として上げられるのが、運動神経です。
かけっこの速さ、縄跳び、鉄棒と幼児期から運動神経が良い子と運動系が苦手な子が分かります。
就学し、授業を受けてテストを受けるようになると今度は「勉強ができる子」「勉強が苦手な子」という認識手段が生まれます。
小学1年生の頃は算数のくり上がりとくり下がりの計算の速さと正確さ、小学2年生では九九の暗記をすぐにできたかどうかなどで勉強が得意かどうか判断するようになります。
小学3年生になると習う漢字は難しくなり、算数の計算問題も桁数が増えて複雑化していきます。それに伴い、何も手を打たなければスラスラ解ける子と学業不振の子の学力差は徐々に拡大していきます。
世間一般では小学校4年生以降から学力差が目立つと考えられていますが、小学1年生から3年生の間に静かに学力差が広がっていき授業内容が難しくなる小学校4年生以降で親も子も自覚するほど学力差が表面化します。