ソフトバンクグループ(9984)傘下の携帯事業会社ソフトバンクは、トラックの隊列走行(先頭車両が有人運転で、後続車両が自動運転で先頭車両を追従)の実証実験を行うにあたり、第5世代(5G)移動通信システムの実験試験局免許を取得したと発表した。
ソフトバンクは、グループ企業のSBドライブ株式会社、自動運転技術を研究・開発する先進モビリティ社、華為技術日本株式会社などと連携し、昨年12月から茨城県つくば市で実証実験を開始しており、今後さらなる精度向上を目指し、引き続き実験を推進していくとしている。
将来、トラックの隊列走行による幹線輸送が実現すると、運転手は先頭車両だけで足りることになる。このため、運転手の不足や高齢化といった問題への切り札になることが期待されている。さらに、輸送の効率化、安全性の向上など物流事業者が抱えている課題解決にもつながることが考えられる。
その実現のために不可欠となる「低遅延」「高信頼」の無線能力を有するのが、5G移動通信システム技術である。「低遅延」「高信頼」が必要とされるのは、先頭車両が行うハンドルやブレーキの操作などの情報を遅れることなく確実に車車間通信により、後続車両に対して伝えることが求められるためである。
実証実験は2007年12月から2018年3月まで行われる予定であるが、その成果が注目される。
LIMO編集部