2. 年金振込通知書に記載される「年金から天引きされるお金」

「年金振込通知書」には天引きされる金額と振込額が記載されているため、ねんきん定期便よりもより正確に知ることができます。

どのようなものが引かれるのか確認しておきましょう。

2.1 (1):年金支払額

(1)年金支払額の欄には、年金の総支給額が記載されています。

現状、年金は偶数月に2カ月分が支給されるため、記載された金額は2カ月分のものとなっています。

2.2 (2):介護保険料額

介護保険は、自己負担1~3割で介護サービスを受けられる公的制度です。40歳から保険料の支払いが始まりますが、このときは健康保険に上乗せされています。

65歳以上では健康保険料と切り離して単独で納めるのですが、条件にあてはまると年金から天引きされるのです。

また、介護認定を受けても支払いが続く点は押さえておきましょう。

2.3 (3):後期高齢者医療保険料、国民健康保険料(税)

後期高齢者医療保険料や国民健康保険料(税)も天引きの対象です。しかし、年金の受給額が少ない場合は対象にならない場合もあります。

その場合は口座振替や納付書等で納めます。

2.4 (4):所得税額および復興特別所得税額

年金を一定額以上受け取ると、所得税が課されます。

公的年金控除額を下回るようであれば課税されません。また遺族年金や障害年金は非課税です。

2.5 (5):個人住民税

個人住民税も天引きの対象となります。ただし遺族年金や障害年金は非課税です。

2.6 (6):控除後振込額

ここには各種控除後の手取り額が記載されます。実際の振込額として必ず確認しましょう。

「ねんきん定期便」や「ねんきんネット」の数字も、少なく見積もる習慣をつけておくと良いでしょう。