2023年11月1日、厚生労働省が今年8月分の生活保護の被保護者調査結果を公表。生活保護申請件数が前年同月比3.8%増の2万1341件だったことが明らかになりました。
日用品などの物価高騰といった事由により、生活が苦しい世帯は依然増加中のようです。
生活保護は、やむを得ない事情により生活が困窮した人に対して「健康で文化的な最低限度の生活」を保障しながら、自立を助けるために設けられた制度です。
苦しい世帯にとってはありがたいものかもしれませんが、地域差や生活保護を受けた際の義務、注意事項など見落とせない要件もあります。
今回は、生活保護の制度や受給金額の実態について確認していきましょう。
2023年8月「生活保護」被保護者調査の結果
まずは、最新の政府統計から「生活保護」の被保護者の現況をチェックしていきます。
厚生労働省が公表した「生活保護の被保護者調査(令和5年8月分概数)」には、以下のような結果が取りまとめられています。
被保護実人員:前年同月比0.2%減少
生活保護の被保護実人員は202万1631人。これは、2022年同月に比べて0.2%減という結果でした。
ただし、同年前月と比較すると増加していることがわかります。