4. 厚生年金は現役時代の働き方と関係あり

厚生年金の受給額には、現役時代の賃金や加入期間が大きく影響します。

4.1 【厚生年金の計算式】

  • (2003年3月以前)報酬比例部分=平均標準報酬月額×7.125÷1000×厚生年金加入月数
  • (2003年4月以後)報酬比例部分=平均標準報酬額×5.481÷1000×厚生年金加入月数

4.2 働き方の年金への影響

今の年金世代では、現役時代に「男性が働き女性が家庭に入る」という考え方が一般的でした。

結婚、出産、親の介護という節目によって、女性は離職することが多かったのです。

女性が就く職業も男性と異なることがあり、年収が低いということもあったでしょう。

そのため、女性の厚生年金の加入期間は男性よりも圧倒的に短く、また賃金も少なかったため、男女差が生まれたと考えられます。

共働き世帯が増えたため、徐々に男女差は埋まっていることが予想されます。ただし、今後も個人差は続くと考えた方がいいでしょう。