2. 積立投資「月3万5000円・30年間・年率4%」をシミュレーション

使い勝手が良くなると言われるNISA制度ですが、運用にはリスクがつきものです。

さらに敬遠される理由として、「よくわからない」という声も良く聞かれます。

わからないものには不安が募るものですので、試しに「月3万5000円・30年間・年率4%」の成果をシミュレーションしてみます。

毎月3万5000円を積み立てると、30年後には2429万1729円になります(年率4%で運用できた場合)。

もし銀行預金で積み立てたのであれば、総額は1260万円。ほぼ2倍です。さらに税金が引かれてしまいますが、NISAであれば運用益は非課税です。

とはいえ、運用はリスクがあり、また何%で運用できたかは後にならないとわかりません。

このあたりも不安視される要素のひとつです。ただし、銀行預金は安全だと思われがちですが、「インフレリスク」があることには注意が必要です。

30年後の1260万円が、今の1260万円と同じ価値である保証はありません。

こうしたリスクにそなえるには、ひとつの手段に頼るのではなく、バランスよく備えることが大切だといえるでしょう。

3. NISAを始めるなら情報収集を

積立運用を始めるなら、早いに越したことはありません。

先ほどシミュレーションで見たように積立運用は時間をかけて収益を増やしていく「複利」というものがあります。

つまりは、同じ金額の積立運用であれば早くに取り組んでいた人のほうが遅く始めた人より、収益が見込めるということです。

しかし、つみたてNISAは運用になりますのでリスクはあります。

その点を考慮したうえで、どのくらい運用にまわせるのか、将来に向けた出口戦略は考えておきましょう。

この機会にNISAなどの運用について検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

大庭 新太朗