5. 「国民年金と厚生年金」次回支給日は12月15日
次回の国民年金と厚生年金は、12月15日に支給されます。
現役世代の賃金や物価に合わせて改定される年金ですが、2023年度の年金額はいくらに決まったのでしょうか。
- 老齢基礎年金の満額(67歳以下):月額6万6250円
- 老齢基礎年金の満額(68歳以上):月額6万6050円
- 厚生年金(夫婦2人分の老齢基礎年金を含む標準的な年金額):月額22万4482円
厚生年金の受給額については、注釈として「夫婦2人分の老齢基礎年金に加え、夫の厚生年金(平均標準報酬43万9000円で40年間就業した場合)を含んだ金額です」との記載がありますね。
現在では共働き世帯が主流ですので、現在の働く世代にとっては、2023年度の年金額が参考になるとはいえません。
6. 老後対策は早めの準備を
皆さんの年金目安額はいかがでしたでしょうか。
あくまでも現在の年金制度での目安になりますので、変動することをまず頭に入れておきましょう。
老後の準備をただ漠然と始めるというのは、難しい面もあると思います。
まずはどんな生活をしたいのか考えてみるところから始めてみると良いでしょう。
現役世代にがむしゃらに仕事をしたあとは、楽しい老後生活を思い描いているかもしれません。
その老後生活には、どのくらいの資金が必要でしょうか。
今回の受給目安を参考にして、足りない部分があればそれを補う方法を次に考えてみましょう。年収を上げる、生活費を抑える、資産運用を行うなど、方法はさまざまです。
皆さんの充実した老後生活を送れるように、まずはシミュレーションするところから始めてみてはいかがでしょうか。
参考資料
- 日本年金機構「年金額の計算に用いる数値」
- 日本年金機構「老齢年金ガイド 令和5年度版」
- 厚生労働省年金局「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 厚生労働省「令和5年度の年金額改定についてお知らせします」
渡邉 珠紀