老後に対し、漠然とした不安を抱える方も少なくないと思います。
そもそも自分の老後生活をどのように過ごしていくか、考えたことがない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
皆さんのご家庭に送られてくる「ねんきん定期便」に目を通したことのある方はどれだけいるのでしょうか。
まずは、皆さんの老後を支える軸となる年金がどれだけ支給されるのか確認してみましょう。
厚生年金は現役時代の年収が大きく関わるため、年収と加入期間があればおおよその目安額を予測することができます。
今回は「年金×年収一覧表」なども載せておりますので、皆さんが老後にもらえる年金の目安としてチェックしてみましょう。
1. 厚生年金と国民年金とは
公的年金には基礎年金（国民年金）と厚生年金があり、上の図のように2階建て構造となっています。
両者の違いについて、まずは整理しましょう。
1.1 1階部分にあたるのが国民年金（基礎年金）
国民年金は、年金制度の1階部分に位置するベース部分の年金です。
日本国内に住む20～60歳未満の全員は、原則としてこの国民年金に加入します。
保険料は年収に限らず全員一律で、2023年度は月額1万6520円です。
40年間すべて保険料を支払っていれば満額が受け取れ、支払っていない期間があれば、その分が満額から差し引かれるという仕組みです。
