給与所得者の年収分布

 年収              割合

  • 100万円以下           7.8%
  • 100万円超200万円以下    12.7%
  • 200万円超300万円以下    14.1%
  • 300万円超400万円以下    16.5%
  • 400万円超500万円以下    15.3%
  • 500万円超600万円以下    10.9%
  • 600万円超700万円以下     6.9%
  • 700万円超800万円以下    4.8%
  • 800万円超900万円以下    3.3%
  • 900万円超1000万円以下    2.2%
  • 1000万円超1500万円以下  4.0%
  • 1500万円超2000万円以下  0.8%
  • 2000万円超2500万円以下  0.3%
  • 2500万円超          0.3%

年収700万円以上の給与所得者は全体の15.7%です。約6人に1人の給与所得者が、年収700万円を超えている計算となります。

やはり年収700万円以上の人の割合は少なく、一般的に高年収と言えるでしょう。

【独身者】年収700万円の手取りはいくらか

高年収な年収700万円ですが、実際に受け取る手取りはいくらなのでしょうか。まずは、独身で年収700万円の人の手取りを以下の条件でシミュレーションします。

シミュレーション条件

  • 東京都勤務の45歳会社員
  • 年収700万円(月給45万円×12ヶ月+ボーナス80万円×2回)
  • 独身
  • 住まいは埼玉県(住宅ローン残高なし)
  • 生命保険料控除や医療費控除・寄付金控除の適用なし

シミュレーション結果は以下のとおりです。

出所:筆者作成

  • 健康保険料(介護保険料含む):40万5000円
    2万6004円(月給分)×12ヶ月+4万6689円(ボーナス分)×2ヶ月分
     
  • 厚生年金保険料:60万2000円
    4万260円(月給分)×12ヶ月+5万9475円(ボーナス分)×2ヶ月分
     
  • 雇用保険料:4万2000円
    700万円×0.6%
     
  • 所得税:31万3000円
    (700万円(額面年収)ー48万円(基礎控除)ー180万円(給与所得控除)ー104万9496円(社会保険料控除))×20%ー42万7500円+6439円(復興特別所得税)
     
  • 住民税:37万7000円
    (700万円(額面年収)ー43万円(基礎控除)ー180万円(給与所得控除)ー104万9496円(社会保険料控除))×10%+5000円(均等割)
     
  • 手取り:526万円
    700万円ー40万5000円(健康保険料)ー60万2000円(厚生年金保険料)ー4万2000円(雇用保険料)ー31万3000円(所得税)ー37万7000円(住民税)
    *各数値の計算で四捨五入をおこなっているため、計算式と計算結果が一致していません。

手取りは約526万円で、年収700万円に対する手取り率は約75%です。約25%が税金と社会保険料として差し引かれます。

特に厚生年金保険料の負担が大きく、費用は年間60万2000円です。ただし、厚生年金保険料は支払う金額が高額になるほど、将来もらえる年金も多くなります。

そのため、厚生年金保険料の負担が大きいことはデメリットばかりではないことを覚えておきましょう。