「社会」から原因と結果を学べる

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世界各地で勃発している争いのニュースに接する機会があると「どうしてこうなってしまったのか」と考えることも社会の歴史に繋がります。

例えば、昨年から頻繁にニュースで取り上げられている「NATO、北大西洋条約機」は、親世代の頃は「ワルシャワ条約機構」というかつて存在した軍事同盟とセットで学校で教えられていました。

この軍事同盟やソ連解体、ベルリンの壁崩壊などは30代後半以上の親世代がリアルタイムで見ていた歴史的な出来事です。

今の子どもにとっては教科書の世界で触れる出来事ですが、用語だけを暗記しても「それで一体何が起きたの?」と深掘りしたがる子と、暗記だけで満足する子では得られる知識の量に差が出るのは明らかです。

争いごとは何の前兆もなく突然起きるのではなく、双方の考えや伏線となる出来事や歴史的背景が必ずあります。組織名や条約の名前を暗記するだけでは歴史の本質を学ぶことはできず、記述問題を正確に答えることができなくなります。

そして、社会で重要な原因と結果の考えは子どもにも起きる問題です。

「勉強しなければテストの点数が悪くなる」は因果関係がはっきりしており、「こうしたらこうなる」を身をもって経験することができます。

「社会」は、生きるための戦略を考えるきっかけになる

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覚えることがたくさんある地理では小学生3年生では住んでいる自治体の特産物を学び、学年が上がるにつれて日本や世界各地の特産物や栽培農法、工業を学びます。ただ単に「この地域はこの野菜の栽培が盛ん」と覚えるだけでは知識が広がりません。

地形や気候に合わせたモノづくりをすることは、その地域の人たちにとって自分たちの生活や地域経済を高めることで雇用を輩出し、多くの労働者を集めることにもつながります。

もし、地形や気候を無視したらどうなるでしょうか。必要な量の作物を作ることも出来ず、地域経済は衰退の一途を辿ります。そこに住んでいる人たちの知恵が集結し、農業や産業が生まれて発展していく過程に考えを巡らせることも「学び」の一つです。

大人になって仕事をすると「人の役に立つこと」と「利益を生み出すこと」の両立を考えるのは避けられません。社会は子どもが成長して外の世界に羽ばたく時にプラスになる視点を学べる、子どもが思う以上に重要な教科です。