年代によって異なる?50歳代男性の3割は「家事・育児は女性がやるべき」
前章では、男女の半数以上が「家事・育児は夫婦で相談して分担するもの」という認識をしていることが分かりましたが、年代によっては認識に差が生じています。
株式会社ネクストレベルの上記調査を年代・性別ごとに集計した結果では、年代の高い男性ほど「家事や育児は女性がすべき」と考える人が多い傾向にありました。
50歳代が働き盛りである20年〜30年前までは、共働き世帯が少なく専業主婦世帯のほうが多かったことから「家事・育児は女性が行うもの」という考え方が根強くあるのだとうかがえます。
実際に厚生労働省の「令和5年版厚生労働白書」の調査では、約30年前の世帯において共働き世帯よりも専業主婦世帯のほうが多い傾向にあります。
現代では共働き世帯が急激に増加しており、「共働き世帯」のほうが一般的になりつつあります。
2022年には、専業主婦世帯は「539万世帯」であるのに対し、共働き世帯は「1262万世帯」となりました。
上記のことから、共働き世帯が主流になった現代では「夫は仕事、妻は家庭」という考えが廃れつつあり、性別に関係なく家事・育児を行う認識が強まっていると考えられます。