日立(6501)の連結子会社の日立オートモティブシステムズ(以下、日立AMS)は、セントラルゲートウェイシステムと呼ばれる車載通信網における情報処理の高効率化と通信情報の高信頼化に寄与するデバイスが、スズキ(7269)の車両向けに初採用されたと発表した。

2017年12月から全面改良して販売開始された新型「スペーシア」および「スペーシア カスタム」に搭載される。

搭載される日立AMSのセントラルゲートウェイは、複数のECU間で通信される大量の情報を中継機能として監視し、必要とされるデータのみをECUに転送することで、車載通信網における情報処理の高効率化と通信情報の高信頼化に寄与する。

今後、日立AMSは、より高度な自動運転システムやインフラなどの外界とつながるコネクテッドカーの実現に向けて、今回開発したセントラルゲートウェイの機能を今後さらに拡張させていく計画である。

コネクテッドカー時代には、スマホと同様に、クルマに搭載される基本ソフトなども無線を通して自動的にアップデートされることになると予想される。また、そこでは、高度なセキュリティ技術など総合電機メーカーが蓄積してきた知見が必要とされるため、今後、両社の協創がさらに深化していくことが期待される。

LIMO編集部