「児童手当」における所得制限の撤廃

2023年8月末に公表された、こども家庭庁「令和6年度予算概算要求の概要」において、「児童手当の所得制限の撤廃」が明記されています。

岸田文雄首相いわく「3人のお子さんがいる家庭では、高校を卒業するまでの児童手当の総額は、最大で約400万円増の1100万円になる」とのこと。どの家庭においても子どもために使えるお金が増える可能性は高いといえるでしょう。

若年層の人口が急激に減少する2030年代に入るまでに、現実的で具体的な対策を実施する姿勢を見せる日本政府。児童手当制度においては所得制限以外にも、変更を予定している点が見受けられます。

期間の延長、第3子以降は月3万…どうなる「児童手当」

さらに、所得制限の撤廃以外にも、以下のような変更点が挙げられています。

  • 中学卒業まで→高校卒業まで
  • 多子世帯への考慮なし→3人目以降は月3万円

支給期間が高校卒業までとなると、従来よりも3年間延長される形となります。また、支給対象となる3人目以降の支給額が増額となり、月3万円が支給されるとのことです。

現在の制度では、所得制限の対象でない家庭で何人目であっても3歳以上は1万円。単純に計算しても、多子世帯に向けた改正といえるでしょう。