3. ひとりで「30万円の年金」を受け取る人とは?
先ほど確認したモデル夫婦世帯の夫一人分の年金額は15万8232円。決して低くない年収で40年間就業した場合の年金額の例でしたが、それでも約16万円ほどということが分かりました。
では、冒頭で申し上げたひとりで30万円も年金を受給する人とはどういう人なのでしょう。
まず、公的年金は、原則として偶数月の15日に2ヶ月分が振り込まれます。
次回の年金支給日は、12月15日(金)です。
厚生年金のモデル夫婦世帯の「夫ひとり分」であれば、15万8232円×2ヶ月=「31万6464円」が支給されることになります。
モデル夫婦世帯の夫と同様の収入と年金加入期間であれば、ひとりで30万円を受給することができる、ということになります。
「ひとりで30万円」といっても、月額ベースでは約15万円ほどになります。
妻も厚生年金に加入し、夫と同様の稼ぎで働いた場合には、夫婦2人で月額30万円以上の年金収入が可能であると考えることもできますね。
さて、ここで注意しておきたいのが「天引き」です。
意外と見落としがちですが、老齢年金からも税金や保険料が天引きされます。ここまで確認してきた年金額はあくまでも「額面」。
天引き後の手取り額は、これより少なくなる点にご留意ください。
実際の振込額は「年金振込通知書」等でしっかり確認しておきましょう。