2. 【2023年度】公的年金は3年ぶりにプラス改定
2023年度の国民年金・厚生年金は、物価や賃金の上昇を踏まえて以下のとおり引き上げとなりました。
- 国民年金(満額):6万6250円(新規裁定者で前年度より+1434円。68歳以上の方は6万6050円)
- 厚生年金はモデル夫婦(2人分の国民年金と厚生年金):22万4482円(前年度より+4889円)※
※平均的な収入(平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合に受け取り始める年金(老齢厚生年金と2人分の老齢基礎年金(満額))の給付水準。
「標準的な夫婦の年金22万4482円」の内訳は、夫婦の老齢基礎年金(満額)と夫の厚生年金ということなので、ここから厚生年金部分のみを算出してみましょう。
22万4482円ー(6万6250円×2人分)=9万1982円
平均標準報酬(賞与含む月額換算)43万9000円)で40年間就業した場合にもらえる「老齢厚生年金」部分は、月額約9万円ということです。
老齢基礎年金の6万6250円と合わせると一人分の年金額が分かります。
老齢厚生年金9万1982円+老齢基礎年金6万6250円=15万8232円
モデル夫婦世帯の「厚生年金に加入して働いた夫」一人分の年金額は、15万8232円ということが分かりました。