児童手当の拡充後は支給回数が年3回から年6回へ

児童手当の拡充の前倒しのタイミングで、児童手当の支給回数も変更になる予定です。現在は、6月・10月・2月の年3回の支給になっています。

出所:内閣府「児童手当制度のご案内」を元に筆者作成

児童手当の拡充後は、2倍の年6回の支給となるようです。支給頻度が多くなると家計管理がしやすくなるというメリットがあります。初回の2024年12月支給分は、同年10月・11月の2ヵ月分がまとめて支給される予定です。

「3人目は3万円」の落とし穴とは

「3人目以降は3万円」と聞くと、第3子以降は0歳から高校卒業まで3万円が支給されるというイメージがあります。

しかし、「3人目以降」とは「児童手当を受給中(高校卒業まで)の子どもの中で3人目以降」とされており、第1子が高校を卒業した場合、第3子は2番目の子どもになってしまうのです。

たとえば、第1子が高校1年生、第2子が中学1年生、第3子が小学5年生の場合、第1子が高校生のうちは第3子に3万円が支給されます。

しかし、第1子が高校を卒業すると、第3子は「児童手当を受給中の子ども」の中では2番目になるため、1万円の支給になるということです。

第1子と第3子の年齢が離れていると、3人の子どもがすべて児童手当の受給資格に該当する期間が短くなり、第3子に3万円が支給される期間も短くなります。

このように、第3子以降の子どもだからといって、必ずしも3万円が支給されるわけではないのです。