NISAは株式や投資信託の税金優遇制度のことで、投資した金融商品が値上がりした場合の利益や、配当金や分配金も非課税になるメリットがあります。

NISA口座を持っている、もしくはこれから開設を考えている方も多いのではないでしょうか。

今回は、NISA口座を持っている人の保有金融資産はどのくらいか、日本証券業協会のデータを元に解説していきます。

1. 一般NISA口座またはつみたてNISA口座開設者の保有資産

日本証券業協会が2023年10月18日に公開した、「個人投資家の証券投資に関する意識調査」によると、一般NISA口座開設者の保有金融資産は1000万円未満が51.0%、つみたてNISA口座開設者の保有金融資産は、1000万円未満が71.6%を占めていることがわかりました。

(※日本全国の20歳以上の有価証券保有者5000人を対象に行われています)

一般NISA口座開設者と、つみたてNISA口座開設者の年収別の割合と、一般NISA口座またはつみたてNISA口座開設者の保有金融資産額別の割合は以下のとおりです。

1.1 一般NISA口座開設者の保有金融資産

  • 100万円未満~:11.3%
  • ~300万円未満:12.8%
  • ~500万円未満:11.4%
  • ~1000万円未満:15.6%
  • ~3000万円未満:25.8%
  • 3000万円以上:23.2%

1.2 つみたてNISA口座開設者の保有金融資産

  • 100万円未満~:20.5%
  • ~300万円未満:17.5%
  • ~500万円未満:15.4%
  • ~1000万円未満:18.1%
  • ~3000万円未満:18.6%
  • 3000万円以上:9.8%

1.3 一般NISA口座またはつみたてNISA口座開設者の保有金融資産

  • 100万円未満~:15.0%
  • ~300万円未満:14.7%
  • ~500万円未満:13.0%
  • ~1000万円未満:16.6%
  • ~3000万円未満:22.9%
  • 3000万円以上:17.8%

2. まとめにかえて

一般NISA口座開設者の保有金融資産は、500万円未満が約35%、つみたてNISA口座開設者の保有金融資産は、500万円未満が約53%となっています。

NISAは株式や投資信託の税金が優遇され、メリットも多いです。

2024年1月から新NISAがスタートとなりますし、まだ、NISAをはじめていないという方は、NISA口座の開設を検討してみてはいかがでしょうか。

参考資料

藤原 悠喜