子育てや家事をしながら働きたい主婦の場合、育児・家事と仕事が両立できるよう「拘束時間の少ない」派遣やパートといった雇用形態を選択する人も多いかと思います。

とはいえ、「派遣」と「パート」それぞれの働き方の違いについて曖昧な方も意外と多いです。

本記事では、「派遣とパートの違い」と「派遣におけるメリット・デメリット」について解説していきます。

「扶養内」「シフトの融通」といった主婦ならではの視点から、どちらの雇用形態のほうがいいのかについても紹介しているので参考にしてください。

「派遣」と「パート」の違い

派遣とパートの大きな違いは「雇用形態」です。

派遣は間接雇用であるのに対して、パートは直接雇用となっています。

  • 間接雇用:就業先とは異なる会社と雇用契約をすること
  • 直接雇用:就業先と直接契約をすること

パートの場合、就業先と直接契約することになるため、就業先と契約内容を相談したうえで業務が開始となります。

一方で、派遣の場合は、就業先と異なる会社(派遣会社)であらかじめ業務内容や労働時間などを決めたうえで契約し、その範囲内で業務を実施します。

そのほかの派遣とパートの違いは、下記の一覧表のとおりです。

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出所:筆者作成

派遣の場合は、「シフト」についても事前に決めるケースが多いため、週や月による変動が少なく、比較的安定して働くことができます。

一方でパートの場合は、週や月によってシフトを提出するケースが多いため、勤務先によっては予定よりも多くシフトを入れないといけなかったり、思っていたよりもシフトを入れてもらえなかったりもします。

とはいえ、パートの場合は自身の都合でシフトの変更もしやすいため、人によって派遣・パートでメリットと感じる面に違いが出るといえます。

パートより派遣のほうが時給が高い?意外と知らない「派遣」のメリットとは

「派遣」を活用したことがない人にとっては、直接雇用ではなく間接雇用であり、契約書で細かく業務内容を決めることから、「なんだか手続きが面倒」というイメージを持つ方もいるかもしれません。

しかし、パートにはない派遣ならではのメリットも多く存在します。

エン・ジャパン株式会社では、「派遣とパート・アルバイトの違い」についてアンケート調査を実施しました。

調査概要は下記のとおりです。

  • 調査方法:インターネットによるアンケート
  • 調査対象:『エン派遣』を利用しているユーザー
  • 有効回答数:4221名
  • 調査期間: 2023年9月1日~10月1日
  • リリース公開日:2023年10月30日

上記調査の結果、パートと比較した際に派遣のメリットだと思うことにおいて、「条件に合う仕事を探してくれる」「時給の相場が高い」ことが上位に挙げられました。

派遣の場合は、派遣会社が条件に合う仕事を探してくれるケースが多く、自分で探す手間が省けるうえに、自分に合った勤務先を見つけてくれるのは、忙しい主婦にとっては嬉しいポイントです。

また、パートと比較すると派遣の時給の相場が高いのも、メリットと感じる人が多いようです。

実際に、一般社団法人 日本人材派遣協会の「派遣社員WEBアンケート調査」によると、派遣社員の給与は、東京都・愛知県・大阪府の大都市エリアでは平均1621円で、その他の地域では平均1348円となっています。

一方で、厚生労働省「毎月勤労統計調査 令和4年度分結果確報」によると、パートの給与は1248円となっています。

大都市エリアと比較すると約400円、その他の地域と比較しても約100円の差があり、時給に大きな違いがあることがわかります。

ただし、派遣では交通費が支給されないこともあるため、支給内容はしっかり確認する必要があります。

そのほかにも、「トラブル発生時は派遣会社が対応してくれる」「業務内容の変更や交渉がしやすい」など、派遣会社が中間に入って対応してくれるなどのメリットがあります。

「派遣」のデメリットとは

前章でお伝えしたように、派遣にはパートにはないメリットがある一方で、デメリットも存在します。

エン・ジャパン株式会社の行った調査によると、パートと比較した際に派遣のデメリットだと思うこととして「同じ職場で働ける期間に限度がある」が上位に挙げられました。

派遣は、同じ事業所の同じ部署で就業できる期間が、派遣就業開始日から原則3年までとなっており、契約期間が過ぎてしまうと更新をしたり、別の派遣先の検討をしたりする必要があります。

慣れてきたと思ったら派遣先を変えないといけないといったケースもあるため、人によってはデメリットに感じてしまうようです。

また、派遣会社によっては、必ずしも希望の仕事を紹介してくれるとは限らないため、自分に合う仕事がなかったり、少なかったりするケースもあります。

主婦の場合は「派遣・パート」どっちのほうがいい?

「派遣とパートの違い」、「派遣のメリット・デメリット」について紹介していきましたが、主婦の場合はどちらの雇用形態のほうがいいのでしょうか。

結論からお伝えすると、その人の外せない条件や家庭状況によって、どちらのほうがいいのかは変わってきます。

たとえば、「今後の教育費用や家のローン返済などのために、条件の良いところでたくさん働きたい」という場合は、パートよりも時給がよく勤務日数の交渉ができる、派遣のほうが良いでしょう。

一方で、「扶養内で働きたい」といった場合は、パートのほうが調整がしやすく、シフトの融通が利きやすいです。

派遣の場合は、時給が高いだけでなく日数も契約で決められているため、扶養範囲内でおさまらない可能性も出てきます。

筆者は育児のブランクのあとに派遣とパートを経験しましたが、派遣では「面接」に同行してくれるため、こちらが聞きにくい条件面を代わりに聞いてくれる心強さがありました。

ブランクを経験すると、対等な交渉をする勇気が出ないこともあります。こうしたとき、派遣会社という味方は心強く感じるでしょう。

一方、パートでは働き方に柔軟性が生まれるというメリットを感じたものです。その後のキャリアアップも、派遣では直接契約に踏み切るまでのステップが必要ですが、パートの場合は比較的スムーズに話が進みます。

派遣とパートそれぞれでメリット・デメリットがあるため、自分に合った働き方を慎重に検討してみましょう。

自分のライフスタイルに合った働き方を選択しよう

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本記事では、「派遣とパートの違い」と「派遣におけるメリット・デメリット」について解説していきました。

派遣とパートでは、雇用形態や時給相場など違う部分が多く、それぞれにメリット・デメリットが存在します。

「扶養内で働きたい」「より多く稼ぎたい」「継続して長期で働きたい」など、ライフスタイルや希望条件によって、どちらがその人に合うのかは変わってくるため、外せない条件を決めたうえで、どちらが良いのか検討することをおすすめします。

参考資料