住宅ローンの返済負担率とは、収入に占める年間の返済額の割合のことです。
返済負担率が低いほうが、家計にゆとりをもって返済をすることができますが、フラット35で住宅ローンを組んだ人はどのくらいの返済負担率で借り入れをしているのでしょうか。
今回は、住宅金融支援機構のデータを元に、フラット35で住宅ローンを組んだ人の返済負担率の推移について、過去3年に着目し解説しています。
1. フラット35で住宅ローンを組んだ人の総返済負担率の推移(2020年〜2022年)
住宅金融支援機構が2023年8月4日に公開した、「2022年度 フラット35利用者調査」によると、フラット35で注文住宅を購入した人の返済負担率は、2020年〜2022年の過去3年で上昇している傾向にあります。
特に、返済負担率が30%以上と30%未満の割合の合計が顕著に表れています。
- 2022年の30%以上(16.6%)と30%未満(27.5%)の合計:44.1%
- 2021年の30%以上(13.9%)と30%未満(28.2%)の合計:42.1%
- 2020年の30%以上(11.5%)と30%未満(28.6%)の合計:40.1%
また、詳細な内訳は以下のとおりです。
1.1 【2022年】フラット35で住宅ローンを組んだ人の返済負担率
- 30%以上:16.6%
- 30%未満:27.5%
- 25%未満:22.4%
- 20%未満:18.4%
- 15%未満:10.6%
- 10%未満:4.5%
1.2 【2021年】フラット35で住宅ローンを組んだ人の返済負担率
- 30%以上:13.9%
- 30%未満:28.2%
- 25%未満:23.3%
- 20%未満:19.2%
- 15%未満:10.9%
- 10%未満:4.5%
1.3 【2020年】フラット35で住宅ローンを組んだ人の返済負担率
- 30%以上:11.5%
- 30%未満:26.6%
- 25%未満:24.2%
- 20%未満:21.3%
- 15%未満:11.9%
- 10%未満:4.5%
2. まとめにかえて
フラット35で注文住宅を購入した人の返済負担率は、2020年〜2022年の過去3年で上昇しており、30%以上30%未満の割合が増えてきています。
また、25%未満の割合も2021年と2022年を比較すると上がっていることから、返済負担率は上昇傾向にあると言えるでしょう。
返済計画をしっかり立てて、住宅ローンを組んでみてはいかがでしょうか。
参考資料
藤原 悠喜