3.2 老齢基礎年金の金額
50歳以降に国民年金に加入した場合、受け取る老齢基礎年金額は10年間で19万8750円となります。
なお、この間の国民年金の保険料はご自身で払います。
3.3 老齢年金の合計額
老齢厚生年金+老齢基礎年金の合計は下記のとおりとなります。
54万8099円 + 19万8750円 = 74万6849円
同じ10年間、同じ収入で働いたとしても、厚生年金に加入していた場合と独立して国民年金だけに加入していた場合では、将来もらえる年金額に大きな違いがあるとわかります。
もちろん厚生年金と国民年金では、払う保険料にも差はありますが、収入が同じだから年金額が同じとは限らないのです。
厚生年金は払う保険料が労使折半になっていることも忘れないようにしましょう。
4. 働き方によって年金額は変わる
今回はわかりやすいように年収1000万円で試算しましたが、例えば年収500万円の方は、厚生年金の額だけを半分にしていただければ、計算しやすいと思います。
老齢基礎年金部分は、収入に関わらず変わりません。
厚生年金に加入中の方と国民年金だけに加入している方の年金額は、これだけ違うことがわかると思います。
働き方によって、どちらが良いとは言えませんが、年金額だけで考えると厚生年金に加入することで年金額の上乗せ部分は違います。
ずっと国民年金だけに加入している方で、しっかりと貯蓄されている方は問題ありません。
しかし、そうでない方は早めに個人年金やiDeCo(個人型確定拠出年金)、小規模企業共済などを活用し、老後資金を準備しておいた方が良いでしょう。
参考資料
香月 和政