25日線を回復、75日線に近づく
先週の日経平均の値動きをテクニカル面から振り返ってみましょう。前週はローソク足の実体が25日移動平均線、75日移動平均線を割り込んでいました。ただし、200日移動平均線付近で反発するような動きも見せていました。先週は、期待通り反発できるかどうかがポイントでした。
実際には、週半ばまでは直近の押し安値である10月4日の安値(3万487円)付近でもみ合うような動きでした。しかし、そこを割ることはなく反発すると、11月1日(木)には窓をあけて大きく上昇しました。週末2日にも窓を開けて上昇しています。
今後の展開はどうなるでしょうか。チャートの形は悪くありません。中期的に見ると、現状は6月19日の高値(3万3772円)を始点とする下降トレンドラインの中にあります。チャネル内で上下を繰り返していますが、先週はチャネルの下限付近からチャネルの上限付近まで急上昇しました。その結果、25日線をローソク足の実体が突破し、75日線にも迫っています。今週、さらに75日線を回復できるかどうかが注目されるところです。
10月13日の高値(3万2533円)、心理的節目となる3万3000円、9月15日の高値(3万3634円)あたりを超えるようであれば、チャネルの上抜けとなり、さらなる上昇に期待ができます。
参考資料
下原 一晃