マンボウを取り付ける際に試行錯誤も

約2.9mもの大きさがある実物大ウシマンボウの模型。観音崎自然博物館の担当者の方にお話を伺ってみると、

「一昨年、京急油壷マリンパークが閉館した際に、『所有している標本類は、地元の教育機関に優先的に寄贈する』とのマリンパーク側の意向により、当館に寄贈していただきました」と教えてくれました。

マンボウを設置する際、一番問題になったことはやはり取り付け場所だったのだそう。

この大きさの模型を取り付けられるのは、海の展示コーナーの入り口にあたるこの場所のみだったものの、それでも壁の長さが少し足りず、プラスチックで模型を作って試行錯誤しながら今の角度を割り出したのだといいます。

また、マンボウの展示から得てほしい学びについては、

「寄贈していただいてからわずか4か月後に、本物のウシマンボウが三浦海岸に漂着しました。ウシマンボウは神奈川県での記録は少なく、貴重な記録となりました。残念ながらそのウシマンボウは標本として保存できませんでしたが、この模型があることで、三浦の海にもこのような大きな魚がいることを実感し、身近な海の見直しにつながると期待しています」と話してくれました。