4. 厚生年金と国民年金の実際の支給額は

厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」によると、厚生年金(老齢基礎年金を含む)の平均年金月額は男女全体で14万3965円、男性が16万3380円、女性が10万4686円でした。

また国民年金(老齢基礎年金)の平均年金月額は男女全体で5万6368円、男性が5万9013円、女性が5万4346円でした。

ちなみに、厚生労働省「2021年 国民生活基礎調査の概況」によると、「公的年金・恩給を受給している高齢者世帯における公的年金・恩給の総所得に占める割合が100%」の世帯はたった24.9%。

残りの75.1%は、稼働所得や財産所得、仕送りや個人年金などでカバーをしていることになります。

1回に支給される年金額はそこそこ高額に思えますが、実際には年金だけで暮らすことは難しいようです。

また、現役時代の働き方や収入により、実際に受け取る年金額には個人差が出ます。自分はいくらもらえそうか、ねんきん定期便やねんきんネットなどで見込み額を把握しておきましょう。