公的年金の支給は、偶数月の15日です。15日が土日祝日の場合は、直前の平日となります。

今月10月13日(金)は年金支給日でした。次回は、12月15日(金)となります。

毎月ではなく2ヶ月に1度の支給となりますので、この日を心待ちにするシニアは多いことでしょう。

老齢年金は老後の生活を支える大切な収入源です。この年金額は物価や賃金の動向を見ながら毎年見直しが行われており、2023年度は3年ぶりの増額改定となりました。

しかし、厚生年金や国民年金だけで生活をやりくりできる世帯はそう多くないと考えられます。

本記事ではシニア世代の厚生年金・国民年金の平均受給額について確認していきます。

1. 「厚生年金&国民年金」仕組みと特徴をおさらい

最初に、簡単に日本の公的年金制度の仕組みについておさらいしておきましょう。

日本の公的年金制度には、「国民年金(老齢基礎年金)」と「厚生年金(老齢厚生年金)」の2種類が存在します。

国民年金は年金制度のベースとなり基礎年金ともいわれています。この国民年金に上乗せする形で加入するのが厚生年金です。

それぞれの特徴は次のとおりです。

1.1 国民年金(老齢基礎年金)

国民年金は、原則として日本に住む20歳から60歳未満の全ての人が加入します。

収入の有無に関わらず、20歳になると学生であっても国民年金に自動的に加入となります。

保険料は全員一律です。

40年間(480ヶ月)全ての保険料を支払えば老後に満額を受給することができます。

※第3号被保険者は個人で国民年金保険料を支払う必要はありません。

1.2 厚生年金(老齢厚生年金)

厚生年金は、主に会社員や公務員が国民年金に上乗せして加入する年金です。

保険料は、毎月の給与や賞与などの報酬により決定した金額を、事業所と折半する形で納めます。

老後に受給する年金は、現役時代の報酬と年金加入期間により決定した老齢厚生年金を、老齢基礎年金(国民年金)に上乗せして支給されます。

ご自身が加入する年金が不明な場合は、「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認しましょう。

これまでの年金加入記録や現時点における年金見込額なども確認できます。