厚生年金＆国民年金「繰下げ受給」を利用する人はわずか1％ほど。最大84％増額の魅力に潜む大きなデメリット3つ 月額15万円を約28万円までアップ！も慎重な判断を

リタイヤ後の過ごし方について、どのようにイメージされていますか？

筆者自身、セカンドライフは海外でゆったり、なんて漠然とした理想を抱いていますが、生きていくためには「お金」は切っても切り離せない存在です。

年金額を増額させる方法に「年金の繰下げ受給」がありますが、その選択には慎重さが求められるようです。

今回は注意点・デメリットについて眺めていきたいと思います。

1. 「厚生年金＆国民年金」の「繰下げ受給」とは？最大84％の増額が可能

厚生年金や国民年金の受給開始は原則65歳です。

しかし、この受給開始を遅らせる「繰下げ受給」という制度が用意されています。

繰下げ受給は65歳以降1カ月単位で受給を遅らせることができ、1カ月遅らせるごとに年金額が0.7％増額されます。

なお、繰下げ受給は75歳までとなるため、増額率は最大84％となります。

以下、繰下げ増額率の早見表です。

たとえば年金受給額が月額15万円の場合、75歳まで繰り下げると月額27万6000円にまで増やすことができます。

増額された年金額は生涯に渡り受け取ることになります。

ただし、繰下げ受給にはデメリットも。メリット・デメリットを確認した上で、慎重に判断しましょう。