学生注意!「ブラックインターン」の餌食にならないために
そもそも「ブラックなインターン」とは何でしょうか。これには明確な定義があるわけではありません。
アルバイトより裁量が大きく、業務内容が多岐にわたることもあり、その大変さから「長期インターン=ブラック」というイメージがあるかもしれません。
しかし、どんな仕事でも仕事を覚えるためには時間も努力も必要です。
長期インターンでは実際に働く企業の社員からフィードバックをもらえる機会も多く、気になっている業界や職種を体験するにはうってつけの機会です。
ただ残念なことに、明らかなブラックインターンも存在します。まず求人情報をチェックしましょう。
求人情報、どこをチェックすればいい?
求人情報でチェックすべきは以下3項目です。
- 勤務時間・日数
- 雇用形態
- 業務内容・教育体制
勤務時間・日数
勤務時間・日数は基本的に「週3日以上、3時間以上勤務」といった形式で記載されています。
繁忙期や土日祝日の扱いなどは企業によって異なりますので、自分のスケジュールに合わせて無理のないものを選びましょう。
「テスト期間中に勤務を強要される」というようなトラブル例もあるため、面談・面接などの機会に「シフトどのくらい前もって提出するのか」「他のインターン生はテスト期間をどう調節しているのか」を聞くのもミスマッチを避けるためには重要です。
「成長のため」や「自己実現のため」など学生にとって断りづらい表現で時間外労働を強要するような企業もあります。
勤務時間・日数は、学生生活とインターンの切り替えをするという意味でも重要な項目です。わからないところは雇用契約を結ぶ前に確認しておきましょう。
業務内容・体制
企業の中でインターン生が「何を担当する」のか、また、業務を行う上で先輩社員が「FBを行ってくれるか」「質問ができる環境か」は自身の成長という観点で重要なポイントになります。
営業職がやりたくてインターンに参加したのに先輩社員の資料作りばかり、となってしまうと貴重な学生期間がもったいないです。
企業によってはインターン学生中心のやりとりに任せていて、社会人と関わる機会が少ないインターンもあります。
学生同士でも学べることはたくさんありますが、せっかくサークルではない「インターン」という形に挑戦するので、社会人との距離が近いかどうか意識するポイントにしてみましょう。
求人情報の中だけではわかりづらい部分もあるため、インターン生が情報発信している場所はないか企業サイトやSNS上で確認してみましょう。
雇用形態
長期インターンでの、雇用形態には「雇用契約」と「業務委託契約」があります。
「業務委託契約」は、アルバイトのように時給が支払われる「雇用契約」とは異なり「成果報酬型」になる場合が多いです。
業務委託での「成果報酬」とは、任された仕事1つに対して完了すると、報酬が支払われるというイメージです。
例えばWEBライターの長期インターンで「1文字につき1円」などと書かれた募集は、以下の点に注意しましょう。
- 長時間かかると、最低時給以下の給料になってしまう
- 一つの仕事で完結する可能性があるため、教育・サポート環境が不十分
反対に、業務委託契約のメリットは以下のようになります。
- 成果を上げられるようになると時給より大きな額を稼ぐことも
- 指揮命令がないためいつでもどこでも自由に働ける
業務委託契約の場合は、何をやれば報酬を受け取れるのかを確認しておきましょう。
また、扶養控除についても注意が必要です。扶養内で働く場合、アルバイトの場合は「103万円以内」ですが、業務委託の場合は「48万円(経費を差し引いた所得)」となる点にも注意が必要です。