4. 今後「天引きされるお金」は増えるかも
年金から天引きされるお金のうち、健康保険料や介護保険料については今後も負担が増える可能性が高いです。
例えば介護保険料では、この20年で保険料が2倍以上になりました。
要介護認定者は増える一方ですので、財源が追いつかずに保険料の上昇は今後も続いていくでしょう。
高齢化社会の影響を受け、社会保障では改革が急務となっています。
5. 年金に頼らない生活をするには?
年金から多くの税金等が天引きされていきます。この天引きにより、年金受給額は額面金額から減ってしまうのが現状です。
年金は現役世代の年収や納税期間をもとに受給額が決定します。では、予想以上に年金受給額が少なかった場合には、どうしたら良いのでしょうか。
有効な対策は、早い段階から老後生活に向けた準備をすることです。
若いうちから老後に向けた準備をしていた方と、ギリギリで準備をしていた方では、大きな差があります。
例えば、貯金について考えてみましょう。毎月1万円を30年間していた方と、5年間していた方では大きな金額差があります。このように、老後に向けた準備は早いに越したことはありません。
今流行りのNISAやiDeCoでも同様です。若い頃から準備をしていた方とそうではない方とでは、生涯で得られる利益そしてリスクの大きさも変わっていきます。
老後に向けた準備方法は、数多く存在します。選択する際には、性格や現状に合ったものを選ぶことが重要です。
執筆者
日本大学国際関係学部卒業後、東洋証券株式会社に入社。国内外株式、債券、投資信託、保険商品の販売を通じ、主に個人顧客向けの資産運用コンサルティング業務に従事する。特に中国株・投資信託の提案を得意とし、自身でも幅広く投資を行ってきたため、豊富な金融知識を活かした顧客ニーズに沿う提案が強み。現在は個人向け資産運用のサポート業務を行う。3級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP3級)、一種外務員資格(証券外務員一種)を保有(2023年11月27日更新)。
監修者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)