4.2 70歳代シニアの平均給与
2023年9月27日、国税庁より「民間給与実態統計調査」が発表されました。同資料より働く70歳代シニアの平均給与はどれくらいかを見てみましょう。
- 男性:367万円
- 女性:211万円
- 男女全体:298万円
平均は、収入が高い人の給与により引き上げられている可能性はあります。もし上記の金額が収入として見込めるのであれば、働くのもひとつの老後対策です。
お金の面以外においても、「働く」という選択肢があることはポジティブに捉えるべきでしょう。
しかしながら、体力面・健康面を考慮すると労働収入を老後生活の柱とするのはリスクが高いともいえます。
老後に向けた備えは、あらゆる方法をまぜることでリスクを分散させるべきです。
5. 時代や状況の変化に対応しながら「老後対策」を
「70歳代のおひとりさま」にフォーカスして貯蓄・年金月額・就業状況を確認しました。
平均寿命の移り変わりもありますので、年金制度ができたときと今の寿命ではそもそも想定していた年金額が足りることの方が珍しいと言えるのではないでしょうか。
公的な年金だけではなく、今後のことを見据えた老後資金準備を始めることが必要と言えます。
銀行に預けるだけでは、物価上昇で将来資金を貯めることも難しくなっていますので、少額でも投資を始めてみるということで将来に向けた資産形成を行うのもひとつの手段です。
参考資料
- 金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査](令和4年)」
- 厚生労働省「令和3年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」
- 内閣府「令和5年版高齢社会白書」
- 厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」
- 厚生労働省「令和4年簡易生命表の概況」
- 国税庁「令和4年分民間給与実態統計調査」
足立 祐一