70歳代「おひとりさま」の老後は悠々自適？貯蓄額や年金額から探る【最新】シニアの就業率と平均給与も確認

※国民年金の金額を含む

厚生年金は国民年金に上乗せして支給される性質のため、国民年金と比べて10万円近い差が見られました。

現役時代に加入する年金によって、老後の年金収入にこれほどの差が生じるということです。

また、年代によって厚生年金の受給額平均が変わるのは、年金が決まる乗率が徐々に変化しているためです。今後はもっと少なくなることも覚悟しないといけないでしょう。

非常に個人差が大きいため、ご自身の年金見込額を「ねんきんネット」や「ねんきん定期便」で確認しておくことをおすすめします。

4. 70歳代シニアの平均給与はいくら？

もし十分な年金がもらえず、かつ貯蓄もないという状態では、やはり働き続けることが必要になります。

近年は、高齢者を取り巻く労働環境の整備が進んでいることもあり、老齢年金の受給開始年齢となる65歳以降も働くシニアが増えました。

70歳代の就業率から見ていきましょう。

「令和5年版高齢社会白書」によると、70歳代前半（70～74歳）の就業率はずっと上昇しています。

平均寿命の延び方から見れば、「老後」の始まりが後ろ倒しになっているとも考えられます。

では、いくらぐらい稼いでいるのでしょうか。