夫婦が離婚する際には、婚姻期間中に築いた財産について公平に分け合う「財産分与制度」がありますが、年金も分割対象になるのか気になる方もいるでしょう。
特に、専業主婦(主夫)だった方は相手の扶養に入っており年金保険料を納めていないため、不安になるのではないでしょうか。
結論を申し上げると、年金も離婚時に分割することができますが、すべての年金が対象になるのではなく、分割できるものとできないものとがあります。
そのため、年金分割ができない方が出てくる可能性もあるのです。
年金は老後の生活の大切な収入源なので、正しい知識を身につけておく必要があります。
万が一離婚する場合に備えて、離婚時の年金分割制度について理解しておきましょう。
1. 「合意分割」と「3号分割」
冒頭でも触れたように、夫婦が離婚する際には婚姻期間中の年金記録を分割することができます。年金分割には「合意分割」と「3号分割」のふたつがあり、それぞれ次のような特徴があります。