老後の貯蓄を少しでも増やすために必要なこと3選

60歳代となると、無理に投資でリスクを取って資産を目減りさせるわけにはいきません。

また、そもそも月々の収支が赤字の世帯が多いことをふまえると、まずは家計を黒字化する工夫が必要です。

ここからは60歳代の世帯が資産を減らさない、少しでも増やす工夫をまとめました。

家計状況の把握

家計を改善させる第一は家計状況の把握です。

毎月の収支状況と生活費の内訳を正確に把握している世帯は決して多くありません。まずは家計簿などをつけて、月々の収支がどの程度赤字で、どの部分に多く費用がかかっているのか調査してください。

60歳代となると、収入を増やすのはあまり現実的ではないので、基本的には支出を減らす方向で考えていきましょう。

使途不明金をできるだけなくし、削れそうな資産項目を整理してください。

固定費の削減

固定費は、毎月継続して発生する支出のことです。固定費を減らすと、毎月の収支改善をもたらすため、可能な限り減らす工夫をしましょう。

60歳代の場合は、保険を支払いすぎているケースがしばしばみられます。

子育ての労働世代と老後世代では、基本的に保障の必要額が大きく異なります。すでに子育てが終了しているなら保険を最小限に減らして保険料を減らしましょう。

また、スマートフォンなどの通信料も着眼点です。スマートフォンを格安なものに変える、通信容量の少ないプランに変えるなどして、基本料の引き下げを検討してください。