60歳代世帯の貯蓄状況は?
厚生労働省「2022(令和4)年 国民生活基礎調査の概況」によると60歳代の世帯主における貯蓄の増減状況は以下の通りです。
60歳代貯蓄の増減状況別世帯数の構成割合
60歳代の約4割が貯蓄が減ったと回答しています。
さらに減った理由の内訳は次の通りです。なお、貯蓄が「減った」と答えた方が母数ですが、複数回答可なので合計は100%を超えています。
60歳代貯蓄の減少理由別世帯数の構成割合(複数回答可)
この結果によると、減った理由の大半が「日常生活の支出」と回答しています。これは、すなわち、月々の生活を月収から賄えていないことを意味しています。
60歳代に入ると年金生活の方もいますし、また昨今の物価高もあり日常生活で貯蓄を取り崩すかたもいるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)
1984年生まれ。群馬県出身。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
現在は株式会社ナビゲータープラットフォームが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは資産運用や老齢年金、貯蓄、NISA、iDeCo、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児の母であり、趣味は執筆・読書、音楽鑑賞、写真、旅行。今の夢はYOASOBIのライブに行くこと。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年4月4日更新)。