住宅の購入の際に考えなければならないのが住宅ローンです。
頭金について準備するべきか、なしで住宅ローンを組むか悩んでいる方も多いはず。
今回は、住宅ローンは頭金なしのほうが得かどうかと、頭金なしでも住宅ローンを組むべきケースについて解説していきます。
当記事を参考に住宅ローンを検討してみてください。
1. 住宅ローンは頭金なしのほうが得かどうか
住宅ローンは頭金なしのほうが得かどうかについては、返済額の観点からすると、頭金を準備したほうが得になる場合があります。
頭金を準備すると、以下のようなメリットがあるからです。
- 返済総額を抑えられる
- 毎月の返済負担の額が減る
- 金利を下げられる可能性がある
頭金を準備したほうが、借り入れの金額を下げることができ、返済総額を抑えられます。
よって、毎月の返済負担の額が減ることにつながるからです。
また、金融機関や扱う住宅ローンにもよりますが、頭金の割合で金利を下げられる可能性もあります。
金利を下げられた分、金利上乗せで付帯サービスを充実させることも選択肢としてあります。
このように、返済額の観点からすると、頭金を準備したほうが得になる場合があります。
2. 頭金なしでも住宅ローンを組むべきケース
頭金を準備したほうが住宅ローンは特になる可能性があることをお伝えしましたが、以下のようなケースでは頭金なしで住宅ローンを組んだほうが結果としてメリットが多い場合があります。
2.1 ケース1:金利上昇が考えられる
金利は経済状況により変動しますが、今後金利上昇が考えられる場合は早めに住宅ローンを組んでおくことで、結果的に返済額を減らすことに繋がります。
頭金を準備している間に金利が上がってしまい、結果的に、支払い総額が大きくなってしまう可能性があります。
今から頭金を貯めるのも1つの手段ですが、先にローンを組んで繰上げ返済するという手もあります。
2.2 ケース2:住宅の価格が上昇している
物価や材料価格の上昇により、住宅価格が上昇傾向にある場合は、早めに住宅を購入するほうが結果的にお得な場合もあります。
住宅の価格が上昇しているかどうか、定期的にチェックしておくとよいでしょう。
2.3 ケース3:希望条件にマッチした物件を購入できそう
人気の土地で住宅を購入したい場合などは、頭金を用意している間に売れてしまい、購入のタイミングを逃してしまうケースもあるでしょう。
そのため、より希望条件にマッチした物件を購入できそうな場合は、頭金が準備できなくても購入に踏み切るのもひとつの手段です。
2.4 ケース4:大きな出費を控えている
家族が増えたり、お子さんの進学などを控えている場合は、大きな出費が予想されます。
このような、大きな出費を控えている場合は、手元に資金を残しておきたいものです。
住宅を購入してゆとりがなくなってしまうことを避けるためにも、このような場合は頭金なしで住宅ローンを組むことも選択肢のひとつです。
2.5 ケース5:世帯収入が高い
頭金なしの住宅ローンは借り入れ金額が大きくなるので、住宅ローン控除をより活用できます。
世帯年収が高い場合は、、住宅ローン控除による減税のメリットは大きいです。
自分が払っている税金を確認し、住宅ローン控除で見込める減税額をチェックしてみてください。
藤原 悠喜
・住宅ローンは頭金なしのほうが得かどうかは人によるが、頭金なしでも住宅ローンを組むべきケースがある
・頭金なしでも住宅ローンを組むべきケースは「金利上昇が考えられる」「住宅の価格が上昇している」「希望条件にマッチした物件を購入できそう」「大きな出費を控えている」「世帯収入が高い」