60歳代の貯蓄は平均でいくらか
それでは実際、今の60歳代がどれほどの貯蓄を備えているのか確認しましょう。
金融広報中央委員会「家計の金融行動に関する世論調査(令和4年)」を参考にします。
60歳代で二人以上世帯の貯蓄事情
二人以上世帯の場合、貯蓄平均は1819万円、中央値は700万円でした。
平均値と中央値には1000万円以上もの差があるため、一部のお金持ちが平均値を大きく引き上げていることがわかります。
60歳代で単身世帯の貯蓄事情
単身世帯の場合、貯蓄平均は1388万円、中央値は300万円になりました。
もらえる年金や生活水準にもよりますが、300万円では経済的に豊かな老後を送るのは難しいかもしれません。
老後のお金を守るために、計画性が必要になるでしょう。
執筆者
株式会社ナビゲータープラットフォーム メディア編集本部
LIMO編集部記者/編集者/元公務員
京都教育大学卒業。くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部で、厚生労働省管轄の公的年金制度や貯蓄、社会保障、退職金など、金融の情報を中心に執筆中。大学卒業後は教育関連企業での営業職を経て、2010年に地方自治体の公務員として入職。「国民健康保険」「後期高齢者医療制度」「福祉医療」等の業務に従事した。主に国民健康保険料の賦課、保険料徴収、高額療養費制度などの給付、国民年金や国民健康保険への資格切り替え、補助金申請等の業務を担う。特に退職に伴う年金や保険の切り替えでは、手続きがもれることで不利益を被ることがないよう丁寧な窓口対応を心がけた。その後、保険代理店にてマーケティング業務に従事。保険料比較サイトの立ち上げに参加した。乗合保険会社の商品ページだけでなく、保険の知識を普及するためのページ作成にも参加。小学校教諭一種免許、幼稚園教諭一種免許、特別支援学校一種免許取得。
はたらく世代のお金の診断・相談サービスを行うマネイロでは、「【計算例付】厚生年金保険料はどのように決まる?ケース別算出方法や受給額を解説」など、お金や年金制度にまつわる記事を発信中。京都府出身。(2024年3月18日更新)