【新NISA】利回りごとの「将来の資産額」は?
実際に、利率が変動したケースも把握しておきましょう。今回は、毎月3万円を25年積み立てた資産評価額の変化をチェックしていきます。
【利回り別】25年間、毎月3万円の積立投資をした場合
利率 資産評価額
- 年利1% 1022万103円
- 年利2% 1166万4634円
- 年利3% 1338万235円
- 年利4% 1542万3886円
- 年利5% 1786万5291円
やはり年利1%で運用した場合と年利5%で運用した場合とでは、資産評価額に約750万円もの差があります。
運用成績による資産評価額の差は大きいため、銘柄を決めたり変更を検討したりする際には過去の成績などを確認し、また今後についても長い間保有し続けられると思える商品選びを検討しましょう。
【新NISA】制度や銘柄をきちんと確認しよう
運用期間が長くなればなるほど、資産は雪だるま式に増えていくことがシミュレーションからもわかりました。これを複利の効果といいます。
少額の投資であっても、中長期的に捉えると資産形成に及ぼす効果は決して小さいものではありません。
40歳〜50歳代でも、積み立て投資に遅すぎるということはありません。無理をしないながらも、情報収集を重ねて、できるだけ早く投資を始めて経済的に余裕のある老後を目指してみてはいかがでしょうか。
参考資料
荒井 麻友子
執筆者
株式会社モニクルリサーチ
LIMO編集部記者/金融ライター
1996年生まれ。千葉県出身。一種外務員資格(証券外務員一種)保有。早稲田大学文化構想学部在学中から、まだネガティブなイメージで語られることの多かった「独身女性」が、実際には豊かなくらしを謳歌する「おひとりさま」であると謳う女性サイト編集に従事。
大学卒業後、株式会社良品計画で東京都内店舗の運営・勤務を経て、ライターおよび編集者として活動。女性のライフスタイルや意識調査と、日本年金機構や総務省統計局「家計調査」など公的資料・統計を絡めた記事作成が得意。ビジネス誌『PRESIDENT』、日本経済新聞「xwoman doors」など、紙からウェブまで様々な媒体にて取材・執筆を重ねる。
現在は、くらしとお金の経済メディア「LIMO(リーモ)」のLIMO編集部にて、最新データから読み解く財政事情や資産運用、厚生労働省管轄の厚生年金保険と国民年金、貯蓄、NISAなどのテーマを中心に編集・執筆。趣味は散歩。(2024年6月28日更新)
監修者
株式会社モニクルリサーチ メディア編集本部
LIMO編集長/2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)/元証券会社社員
経歴と保有資格
1984年生まれ。東京女子大学哲学科卒業後、2008年に野村證券株式会社に入社。支店にてファイナンシャル・コンサルティング課に配属され、国内外株式、国内外の債券、投資信託、保険商品などの販売を通じ、主に富裕層や個人顧客向けに資産運用コンサルティング業務に従事し、顧客のライフプランに寄り添った提案を行った。2級ファイナンシャル・プランニング技能士(FP2級)、一種外務員資格(証券外務員一種)保有。
得意ジャンル
現在は株式会社モニクルリサーチが運営する「くらしとお金の経済メディア~LIMO(リーモ)~」編集長。LIMOでは厚生労働省、金融庁、総務省、財務省(国税庁)といった官公庁の公開情報など、信頼性の高い情報をもとに厚生労働省管轄の公的年金(厚生年金保険と国民年金)、年金制度の仕組み、社会保障、貯蓄、キャリアなどをテーマに企画・編集・執筆を行う。3児のひとり親。中学・高校社会科(公民)教員免許保有(2024年8月20日更新)。