株式市場の振り返り-日経平均株価は3日続落、FOMC通過で材料出尽くし
2017年12月14日(木)の主要指標(カッコ内は前日終値比)
- 日経平均株価 22,694円(▲63円、▲0.3%) 3日続落
- TOPIX 1,808.1(▲2.7、▲0.2%) 続落
- 東証マザーズ総合指数 1,196.9(+9.2、+0.8%) 6日続伸
東証1部上場銘柄の概況
- 値上がり銘柄数:1,362、値下がり銘柄数:606、変わらず:83
- 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13
- 年初来高値更新銘柄数:166、年初来安値更新銘柄数:4
東証1部の出来高は16億6,682万株、売買代金は2兆6,593億円(概算)となり、いずれも前日より減少しました。注目イベントのFOMCが終わり、事前想定通りの利上げが実施されましたが、盛り上がりに欠けた商いとなりました。ただ、売買代金は2兆5,000億円を上回っています。
そのような中、日経平均株価は前場時の序盤に一時+28円高となるものの、その後はマイナス圏に沈んだ推移となりました。後場の半ばには一時▲119円安まで下落しましたが、最後はやや盛り返したものの3日続落で引けています。
なお、TOPIXも同じような値動きでした。
東証マザーズ総合指数は6日続伸、売買代金は4日連続の1,000億円割れ
東証マザーズの出来高は5,197万株、売買代金は934億円となり、いずれも前日より小幅増加となりました。一部銘柄が物色対象となったものの、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金は4日連続の1,000億円割れとなりました。
一方で、総合指数は6日続伸となり、1,200ポイント回復目前まで迫っています。この続伸の勢いが続くかどうか注目されます。
楽天の参入表明で携帯電話3社が大幅安、MUFGなど金融株も大幅反落に
個別銘柄では、携帯電話事業への参入を表明した楽天(4755)が▲5%安に迫る急落となり、競争激化が懸念された既存の携帯3社のソフトバンクグループ(9984)、KDDI(9433)、NTTドコモ(9437)がいずれも大幅安となりました。
また、買い戻しが続いていた金融株が大幅反落となり、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)、みずほフィナンシャルグループ(8411)、野村ホールディングス(8604)などが大幅下落となっています。
その他では、任天堂(7974)やニコン(7731)などの下落が目立ちました。
一方、パナソニック(6752)が大幅高となり、三井不動産(8801)も大幅反発となりました。また、昨日東証1部に新規上場したSGホールディングス(9143)は一時+15%超高の爆騰となり、人気の高さを示しています。
新興市場では、サンバイオ(4592)が急騰して年初来高値を更新し、そーせいグループ(4565)など医療バイオ関連株の上昇が目立ちました。また、力の源ホールディングス(3561)やキャリアインデックス(6538)も大幅高となり、Gunosy(6047)も大きく値を上げています。
一方、ユーザベース(3966)が冴えない値動きとなりました。
青山 諭志