FXは外貨をトレードできる金融商品です。
米ドルやユーロといった通貨を購入・売却することで、円安や円高を利益に変えられるところに魅力があります。
円安が進行する昨今、FXによる外貨の運用に興味を持っている方も多いのではないでしょうか?
そこで本記事ではFXの初心者がまずやることを3つのステップで解説します。
1. FX初心者がまずやること1:FXを知る
FXを始めるにあたってのファーストステップは「知ること」です。
まずはFXとは何かを知ることからスタートしましょう。
FXは外貨を購入・保有・売却することで利益を狙う金融商品です。
金融庁では以下のように定義されています。
外国為替証拠金取引は、証拠金を差し入れて、日本円と米ドルなど、2つの国の通貨の為替相場を予測して売買を行う金融商品です。外国為替を英語で“Foreign Exchange”と表すことに由来して、外国為替証拠金取引は、通称、「FX」などと言われます。
出所:金融庁「外国為替証拠金取引について」
FXでは異なる2つの通貨をペアにして以下のような取引ができます。
<円・米ドルペアの場合>
- (円を売って)ドルを買う
- (円を買って)ドルを売る
たとえば、1ドル=100円のタイミングで(100円で)1ドルを購入したとしましょう。
その後、為替レートが1ドル=120円に変動したタイミングで、再び保有しているドルを売却して円に戻したとします。
この時、手元に残る金額は120円です。プラス20円の利益が生まれていますよね。
FXではこの為替差益を利益として狙っていくことになります。
1.1 FX取引の流れ
ここでFX取引の流れを確認しておきましょう。
<FX取引の流れ>
- 外貨の購入(あるいは売却)
- ポジションの保有※1で外貨を購入した(あるいは売却した)状態を維持
- 反対売買(1と反対の取引)でポジションを手仕舞う(決済して利益を確定)
ちなみに、FXでは外貨を購入するだけでなく、売りからスタートすることもできます(空売り)。
つまり、円安・円高両方の局面で利益が狙えるのです。
「なぜ保有していない外貨を売れるの?」
率直にそう疑問を感じた方もいるでしょう。
FXはトレードの結果として発生した損益のみを授受する差金決済を採用しています。
つまり、原則としてお金のやり取りが行われるのはトレードを終了した時のみです。
トレードの結果、確定した利益の受け取りと損失に対する支払いはFX口座の残高(円)で処理されます。
FXでは外貨を購入する時はもちろん、売りから入る時でも本物を用意する必要はありません。
1.2 スワップポイントとは
FXでは為替差益以外にも「スワップポイント」が狙えます。
スワップポイントは保有している通貨ペアと通貨量に応じて発生する損益のことです。
金利差調整分とも呼ばれ、ポジション保有期間中は毎日発生します(外貨を「買い」あるいは「売り」から入って反対売買によって決済するまでの間)。
<スワップポイントの発生パターン>
- 取引する通貨ペアのうち、購入する通貨の金利の方が高い場合→「利益」として発生
- 取引する通貨ペアのうち、売却する通貨の金利の方が高い場合→「損失(支払い分)」として発生
たとえば、トレイダーズ証券の「みんなのFX」では、スワップポイントが以下の通り発生します。
<スワップポイント例>
通貨ペア |
スワップポイント(10万通貨取引の場合・1日あたり) |
トルコリラ/円 |
280円 |
メキシコペソ/円 |
261円 |
南アフリカランド/円 |
171円 |
※「みんなのFX」公式サイトより(2023年9月4日時点)
2. FX初心者がまずやること2:FX口座を開設する
FXのキホンがわかったら次に口座開設を行いましょう。
現在はさまざまな金融機関がFX口座を提供しています。
サービス内容も各口座で異なるため、みずからの方針やスタイルに合ったものを選択するようにしましょう。
2.1 FXを始めるなら「みんなのFX」がおすすめ
FXをこれから始める方には「みんなのFX」がおすすめです。
「みんなのFX」は「MINKABU(みんかぶ)」の2023年版FX証券年間ランキングで人気1位となったFXサービスであり、業界最狭水準のスプレッドのほか、高スワップも両立していることが特徴となっています。
※スプレッドとはFXにおける実質的なコストのこと
最低取引単位は初心者にも安心な1000通貨から。サポート体制も整っており、電話は毎日7:00~22:00(土日を除く)、メールは365日24時間体制で問い合わせに対応しています。
なお、みんなのFXはトレイダーズ証券が運営しています。
同社は東証に上場するトレイダーズホールディングスの子会社なので、安心して取引を始められるでしょう。
3. FX初心者がまずやること3:取引する通貨を決める
FX口座が開設できたら、口座に入金を行い、取引する通貨ペアを決めましょう。
FXではさまざまな通貨を取引できます。
「米ドル/円」、「米ドル/ユーロ」はもちろんのこと、「米ドル/ユーロ」など円を含まない通貨ペアも取引可能です。
なお、通貨ペアの左側は「基軸通貨」、右側は「決済通貨」といいます。
たとえば、「米ドル/円を買う」といった場合、(決済通貨の)円を売って、(基軸通貨の)米ドルを購入することになります。
「米ドル/円を売る」なら(円を買って)米ドルを売ることになります(外貨の売りからスタート)。
では、取引する通貨ペアはどのようにして選べば良いのでしょうか?
初心者におすすめなのは米ドルやユーロ、英ポンドなどのメジャー通貨です。
メジャー通貨とは取引量が多く流動性の高い通貨のことです。
メジャー通貨のペアは値動きが安定しているほか、取引コストであるスプレッドが安い傾向にあります。
初心者は取引に慣れる意味でもメジャー通貨からのスタートがおすすめです。
<メジャー通貨とマイナー通貨の例>
メジャー通貨 |
マイナー通貨 |
米ドル |
トルコリラ |
ユーロ |
南アフリカランド |
英ポンド |
メキシコペソ |
日本円 |
シンガポールドル |
豪ドル |
香港ドル |
スイスフラン |
ブラジルレアル |
4. まずはFXを始めてみることが大切
ここまでFX初心者がまずやることを解説してきました。
FX取引はまず始めてみることが何より大切です。
トレイダーズ証券の「みんなのFX」であれば1000通貨から取引できるほか、なかには「パートナーズFXnano」のような100通貨以下の少額取引に対応したサービスもあります。
まずは外貨を少額から保有してみることでそのメリットやデメリットを肌身で実感してみましょう。
参考資料
MeChoice編集部
・FX初心者がまずやることは3つ
・1. FXを知る、2. FX口座を開設する、3. 取引する通貨ペアを決める
・おすすめのFXサービスは「みんなのFX」