3. 純資産総額とは

投資信託協会のデータの話に戻りましょう。

ETFの純資産総額が過去最高ということでした。

では、そもそも純資産総額とは具体的に何を指すのでしょうか?

先ほどの振り返りになりますが、投資信託とは投資家のお金を集めてプロが運用する金融商品です。

投資家から投資信託(ETF含む)に集まったお金は日々株式などの形に換えて運用されます。

当然、運用されている資産の価格(株価など)は日々変動します。

また、株式は運用することで配当金を、債券なら利子の受け取りが期待できますよね。

一方で投資信託には運用費などの負債も発生します。

純資産総額とは投資家から集まっているお金に、これらの利益・負債を織り込んだ正味財産のことです。

4. 純資産総額の増加は何を意味するか

ここまでの内容をまとめるとETFの純資産総額の増加は以下のいずれか(あるいは両方)を意味しています。

  • これまでより多くの投資家マネーがETFに集まっている
  • ETFの運用成績が好調である

いずれにせよETFが今後ますます投資家の注目を集めることでしょう。

これまで個別株や非上場の投資信託を運用してきた投資家の方もこれを機にETFへと目を向けて見るとよいかもしれませんね。

参考資料

久保田 雅大