2. 豊かな老後のために今から取り組みたい資産形成
月額10万円未満の年金では、老後の生活に不安を覚える人も多いでしょう。
充実したセカンドライフを送るためには、現役時代からしっかりと資産形成に取り組むことが大切です。
ここからは、今から取り組みたい資産形成の手段を3つ紹介します。
2.1 iDeCo(個人型確定拠出年金)
iDeCoとは「個人型確定拠出年金」と呼ばれる制度で、毎月の掛金を金融商品で運用し、その運用成果を将来年金として受け取る制度です。
公的年金とは別の収入源を用意できるメリットがあり、「公的年金だけでは不安」という人に向いています。
また、iDeCoは掛金を全額所得控除できるため、現在納めている所得税や住民税の負担を軽減できる点も大きな特徴です。
資産形成とともに税金対策に取り組みたい人は、ぜひiDeCoの加入を検討してみましょう。
2.2 個人年金保険
個人年金保険は、月払いや一括払いで支払った保険料を満期後に年金形式で受け取る民間の保険商品です。
定額型の個人年金保険であれば、契約時に将来の受取額が確定するため、老後の収入に見通しがつきやすくなるメリットがあります。
また、個人年金保険にも所得控除の機能があり、年間最大4万円まで控除を受けることができます。
iDeCoに比べれば所得控除のメリットは小さいですが、「将来の受取額が確定している方が安心」という人は個人年金保険を検討してみましょう。
2.3 NISA
NISAとは、株式や投資信託の運用で得られた利益が非課税となる制度です。
2024年から制度改正されることが決まっており、非課税期間が無期限化、非課税枠が拡大されることから、より長期の資産形成に適した制度へと生まれ変わります。
新しいNISAでは1人あたり1800万円まで非課税で運用できますので、老後対策として活用するのもよいでしょう。
3. 将来の年金額をチェックして対策に取り組もう
将来受け取れる年金額は、日本年金機構が運営する「ねんきんネット」で確認ができます。
現時点での年金額を確認してみて老後生活に不安を感じる場合は、早めに老後対策に取り組むことが大切です。
人生100年時代といわれる現在ですので、豊かなセカンドライフを送るためにもしっかりとマネープランを立ててみましょう。
参考資料
椿 慧理