株式市場の振り返り-日経平均株価は4日ぶり反落、23,000円回復目前で失速

2017年12月12日(火)の主要指標(カッコ内は前日終値比)

  • 日経平均株価 22,866円(▲72円、▲0.3%) 4日ぶり反落
  • TOPIX 1,815.0(+1.7、+0.1%) 4日続伸
  • 東証マザーズ総合指数 1,181.6(+2.5、+0.2%) 4日続伸

東証1部上場銘柄の概況

  • 値上がり銘柄数:910、値下がり銘柄数:1,024、変わらず:113
  • 値上がり業種数:20、値下がり業種数:13
  • 年初来高値更新銘柄数:178、年初来安値更新銘柄数:2

東証1部の出来高は16億62万株、売買代金は2兆5,106億円(概算)となり、いずれも前日より増加しました。FOMCなど今週予定されている重要イベントを控える中、大型株への模様眺めが続く一方で、中小型株を中心に物色が強まったようです。売買代金は2兆5,000億円を上回りました。

そのような中、日経平均株価は前場に一時+55円高となるなど強含みで推移し、23,000円台回復にあと6円まで迫りました。しかし、後場に入ってからはマイナス圏に沈み、一時▲103円安まで売られるなど4日ぶりの反落で引けています。

なお、TOPIXも同じような値動きでしたが、終値はプラスを維持して4日続伸となりました。

東証マザーズ総合指数は4日続伸、売買代金は連日の1,000億円割れ

東証マザーズの出来高は5,879万株、売買代金は922億円となりました。出来高は前日より増加しましたが、売買代金は小幅減少となりました。一部銘柄が物色対象となったものの、盛り上がりに欠けた商いとなったようです。売買代金は連日の1,000億円割れとなりました。

ただ、総合指数は小幅ながら4日続伸となり、再び1,200ポイントを目指す動きになったと言えましょう。この反発の勢いが続くかどうか注目されます。

MUFG株がついに年初来高値を更新、ファナックやKDDIは値を下げる

個別銘柄では、ファナック(6954)、KDDI(9433)、京セラ(6971)などが値を下げ、スズキ(7269)やセブン&アイ・ホールディングス(3382)も下落しました。

また、アドバンテスト(6857)、ローム(6963)、オリンパス(7733)などハイテク株の一角も安く推移しています。その他では、安川電機(6506)が大きく値を下げ、任天堂(7974)も冴えない値動きでした。

一方、ダイキン工業(6367)が堅調に推移して年初来高値を更新し、アサヒグループホールディングス(2502)は上場来高値を更新しました。

また、銀行株の買い戻しが続いており、三菱UFJフィナンシャル・グループ(8306)が大幅高となり年初来高値を更新し、三井住友フィナンシャルグループ(8316)は連日の高値更新となっています。さらに、りそなホールディングス(8308)は+4%弱上昇する大幅高で引けました。

新興市場では、ビリングシステム(3623)が連日の急騰となり年初来高値を更新し、中村超硬(6166)も同じく連日での高値更新となりました。一方、力の源ホールディングス(3561)や串カツ田中(3547)が大幅安となり、ドリコム(3793)も大幅下落で引けています。

青山 諭志