厚生年金と国民年金「ひとりの年金月額」は平均でいくらか。10月送付の「年金振込通知書」はねんきんネットで再交付申請も可能標準夫婦は「年金月額22万4482円」（67歳以下の例）

4．【年金】10月から振込額が変わる人も。「年金振込通知書」とは

年金の平均額をご紹介しましたが、老後資金は「手取り額」で考えることが大切です。

一般的に年金は「住民税や介護保険、健康保険」などが天引きされた後の金額が振り込まれます。

ただし、これらは6月に決定された前年度の所得をもとに、年度分の金額を10月に本決定します。基本的に4月・6月・8月に天引きしたお金は「仮徴収」、10月・12月・2月に天引きするお金は「本徴収」となっています。

そのため、10月から振込額が変わる方もいるのです。

※自治体によっては8月を本徴収の開始としているところもあります。スケジュールや実際の振込額については、個別にご確認ください。

なお、10月から介護保険料等の特別徴収額が変更となって年金の振込額が変更となる方へ、「年金振込通知書」が届きます。

日本年金機構によれば、令和5年10月の年金支払いにかかる年金振込通知書を10月2日より発送しています。

出所：日本年金機構「令和5年10月の年金支払いにかかる年金振込通知書を送付しています」

また、「ねんきんネット」の画面上からいつでも振込通知書の内容の確認ができるとのことです。書面で通知書が必要な場合は「ねんきんネット」から再交付申請も可能です。

生活する上では「手取り」が重要ですから、10月から変更する方は年金振込通知書やねんきんネットを確認するといいでしょう。

今回は年金の仕組みから基礎的な内容を見てきました。

老後に受け取る年金額は、現役時代の年金加入状況や収入により世帯差があることがわかりました。

将来的に必要となる老後資金もライフスタイルや健康状態などによって人それぞれ。

ご自身が思い描く老後生活を実現するためには、今のうちからリタイア後の生活やリタイヤ後にやりたいことなどを思い描きながら、どれくらいのお金の準備が必要かを考えることがとても大切です。

老後資金がどれくらい必要かによって準備の方法も変わってくるでしょう。コツコツ預貯金で準備するもよし、時間を味方に長期運用などを行うのも1つでしょう。。

長期での運用では、国の税制優遇制度であるNISAやiDeCoなどの活用を検討してみるのもいいと思います。

まずは情報収集を行い自分に合った老後資金の準備の方法を考えてみてください。

奥田楓也