2017年12月8日、日産自動車(7201)は、2018年1月15日からカーシェアリング事業に参入すると発表し、「NISSAN e-シェアモビ」の会員募集をスタートした。
日産は、クルマの「電動化」、「知能化」に向けた技術開発を進めており、「NISSAN e-シェアモビ」は、電気自動車ならではのドライビングの楽しさと快適さを提供する電動化技術と、自動運転技術や自動駐車機能などの知能化技術を体感できる新しいカーシェアリングサービスである。
サービス開始時の対象車種は、新型「日産リーフ」と「ノート e-Power」の2種類。月額料金は無料で、時間のみの課金料金システムとなっている。また、日産レンタカーでの利用料金が割引になるサービスなどの特典や、免許証をIDカードとして使える、車両には予めETCカードも搭載している、などの利便性も充実している。
1月からの本サービスは、約30のステーション(東京、神奈川、静岡、大阪、兵庫、京都、滋賀、奈良、和歌山など)からスタートし、他の都道府県にも順次拡大していく予定である。
なお、このサービスは、カーシェアリングのプラットフォームとして実績を持つ日本ユニシス(8056)のモビリティサービスプラットフォーム「smart oasis for Carsharing」が利用される。
日本ユニシスでは、クルマのEV化やサービス化に対応したIT基盤の構築を加速し、便利で安心な移動を実現する革新的なサービスを創造していくとしている。
カーシェア事業の拡大は、「クルマの所有離れ」につながるリスクはある。ただし、クルマの利用機会が増えることは、自動車メーカーとっては悪いことではない。また、IT企業にとっては、新たなビジネスチャンスが生まれることにもなる。シェアリングエコノミーが拡大するなかで、今後の両社の取り組みを注視していきたい。
LIMO編集部