建売住宅の不満点1:雨戸が開閉しにくくなった

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「家の造りがしっかりしていないのか、購入してから3年ほどで雨戸が開閉しにくくなってしまいました」

築3年程で雨戸の建付けが悪くなってしまうのは、単に戸車の損傷というわけではなく、構造躯体の木材に反りや歪みが発生している可能性があります。

こうした不具合は何も建売住宅に限ったことではなく、注文住宅でも発生することがあるので、一度専門家に原因調査を依頼した方が良いでしょう。

建売住宅の不満点2:日当たりが思ったよりも悪い

「日当たりが思ったよりも悪く、洗濯物がなかなか乾かないことがあるので後悔しています」

日当たりは季節によっても異なり、特に冬至周辺の時期に日当たりが悪くなります。

建売住宅は同じ区画の中にたくさんの住宅が建ち並び、地価が高い都市部になるほど狭い敷地に対して建ぺい率(敷地面積に対する建築面積の割合)の上限で建てられることが多いので、隣家との距離が近くなって日当たりが悪くなりがちです。

結果として「2階は日当たりが良くても1階は日当たりが厳しくなる」ということは建売住宅では決して珍しくないので、夏に現地を確認した場合には注意が必要です。

したがって、購入予定の建物と隣接する建物との距離を必ず事前にチェックしておくことが大切です。

建売住宅の不満点3:思ったよりも収納スペースが少ない

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「思ったよりも収納スペースが少なかったため、日常生活においてもいろいろと不便を感じています」

建売住宅の設計者はできるだけリビングやキッチンなどの水回りを広くして、見栄え良くすることを優先する傾向があります。

そのため実際に住んでみると、収納スペースが足りないと感じる方が多いようです。

注文住宅であればそれぞれの家庭にあわせて必要な収納スペースを確保しようとしますが、建売住宅の場合にはそうしたことができません。

また販売する側の立場からも、わざわざ収納を増やして床面積を増やすよりも、収納を減らして販売価格を安くした方が売れ行きが良くなるという事情があります。

したがって現地を下見する際には、リビングやキッチンの広さだけに目をとらわれずに、収納スペースの量や広さをしっかりと確認しておくことが大切です。

建売住宅の不満点4:コンセントが不足している

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「コンセントが、自分が欲しい場所になく数も不足しているので、使い勝手が悪くて後悔しています」

コンセントの数には部屋の用途や広さごとにある程度の目安があり、建売住宅の場合はこれを元に設計しています。

しかし近年は調理家電やAV機器、ゲームなどが増えているため必要なコンセントの数が増えていると共に、ソファやベッド、収納家具などを設置するとコンセントが隠れてしまうこともあります。

したがって下見の際には、コンセントの数や設置位置などもチェックしておくことが大切です。