年代別に男女の平均年収帯をみる
では、男女の年収帯をさらに細分化するために「年代別」に平均年収帯を見ていきましょう。
国税庁の「令和4年分 民間給与実態調査」によると、1年を通じて勤務した給与所得者の年齢階層別の平均給与は下記のようになりました。
男性の場合は年齢が上がるにつれて平均年収が上昇しており、55〜59歳では平均年収が「702万円」となっています。
一方で女性の場合は、どの年代においても平均年収に顕著な差が見られず、ピークは25〜29歳で「349万円」です。
上記の年代別の賃金差からも、女性は結婚や出産をするタイミングで家事や子育てといった仕事以外の役割が増えるケースが多いことから、収入の上昇があまり見られない現状がうかがえます。
自分の年収帯の位置を確認してみよう
本記事では、実際の調査データをもとに「男女」それぞれの平均年収を紹介していきました。
男女ともに過去5年間で平均年収帯の割合に大きな変化はなく、賃金上昇があまりされていない現状がうかがえます。
また、男女別にみると、男性は「400万円超500万円以下」、女性は「100万円超200万円以下」が最も割合を多く占める年収帯となりました。
男性の場合は、年齢が上がるにつれて年収が上昇していく一方で、女性は各年代において年収の上昇は見られず一定となっています。
本記事の表やグラフを参考に、自分の年収は全体のどの位置にいるのか、確認してみると良いでしょう。
参考資料
太田 彩子